なにせ近い。JR高尾駅から小仏峠行のバスに乗るわけだが、奥多摩や秋川に行くことを想えば、ほとんどご近所さん、といった処。小仏峠や景信山、陣馬山に行くときに、幾度となくJR高尾駅からのバスを利用しており、バスの時刻もそれほど気にしなくても、なんとかなりそうである。ということで、おっとり刀で準備し一路JR高尾駅へと向かう。
本日のルート;R高尾北口>入渓点;9時22分?標高256m>終了点;13時15分?標高402m
JR高尾北口
入渓点;9時22分‗標高256m
それにしても、「大下」、「小下(こげ)」、「木下(こげ)」とややこしい。林道を管理する都は「木下沢林道」と呼び、国有林を管理する国は「小下沢国有林」、国土地理院の地図には「小下沢」と表記されているが、国の機関故のことであろうか。「大下」と「小下」の組み合わせは不詳である。
道なりに進み中央道の橋桁を潜り、道の左右にフェンスで覆われた木下沢梅林の、そのフェンスが切れるあたりに踏み跡があり、そこから沢に入る。
終了点;13時15分‗標高402m
横を通る登山者からも、何を酔狂なと言いたげなチラ見や挨拶を投げかけられるわけで、転倒の備えてのヘルメットはあったほうがいいだろうが、それ以外の装備は全く不要である。
それにしても、この沢は遡上時間が誠に長い。ガイドには終点とする2段5mの滝までは2時間強とあったが、二番目の堰堤を越え、左手から流れ込む沢にちょっと入り3段10mの滝を眺め、沢に倒木が多くなり遡行を止めたのが13時前。おおよそ3時間半ほど歩いたことになる。
ガイドにある予想遡上時間より大幅に時間が長い。どこかで長い休憩を取ったわけでもないので、それほど間違っているとも思えない。誠に単調だか、美しい沢を延々と歩いたわけである。
2段5mの滝の辺りでのんびりし、バス停に向かって戻りはじめたのが午後2時頃。これまたのんびりと1時間ほどかけて林道を戻り一路家路へと向かった。
○ポイントの時間をメモしておく
入渓点;9時22分>景信山登山道の木橋とクロス;11時20分>第一堰堤;11時27分>第二堰堤; 12時>終点12時45分
■小下沢のあれこれ

○林道がすぐ傍を通る
小下沢に沿って関場峠、景信山へと向かう林道が通る。上にもメモしたように、比高差もなく、疲れればいつでも林道にエスケープできる。道を登山者が通るのも気持ちのうえで安心できる。また、沢で家族連れが川遊びをしている、そんな沢である。昔はキャンプ場もあったのだろうが、今回歩いた感じては、それらしき施設は見当たらなかった。
○都心から誠に近い
沢に入るまでは、水の汚れや廃棄物がなどと気になっていたのだが、そんな心配はまるでなく、誠に美しい渓流である。ちょっと涼を求めて水の中を歩くだけで十分な魅力をもつ沢であった。
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